学校だより 5月号

学校だより 5月号

たんぽぽのように 根強く

校長 三宮 尚子

 今年の春は、桜のソメイヨシノが例年より長く咲き、入学式が終わったと同時に散り始めました。その後、自転車で道を走っていると、ハナミズキやツツジが色鮮やかに見られるようになりました。自分自身が年齢を重ねていくなかで、草木の変化を年々いとおしく感じるようになってきました。自然豊かな三鷹への自転車通勤時間は、私の気持ちをリセットする時間となっています。清々しい日もあれば、夏日を観測する日も出てきました。4月下旬からは、半袖半ズボンで、元気に登校する児童が少しずつ増えてきました。気温の変化に負けずに、ゴールデンウィークが終わっても体調を崩さずに学校生活を送ってほしいと願っています。
 先日信号待ちをしているときに地面を見ると、道路のコンクリートの隙間に「たんぽぽ」が咲いていました。このようなところにも咲くたんぽぽの生命力に、力強さを感じました。たんぽぽの葉は踏まれたり摘み取られたりしても、根はしっかり生きていて、長いものだと1メートル近いものもあるようです。普段見えない根は、花を咲かせたり、わた毛を飛ばしたりするためにエネルギーをつくっています。子どもたちの成長に似ているところがあり、しっかり足元を固めて花を咲かせ、なりたい自分へと成長していく姿と重なります。特に1学期は、根の部分を大切に育て、今後の成長につなげていきたいと思います。
 入学式から3週間が過ぎ、1年生は、6年生や夢育ネットワークのSAさんにお手伝いに入っていただきながら、少しずつ学校生活に慣れてきました。1年生を迎える会では、全学年の前で大きな声で歌ったり、上学年からの出し物を楽しんだりして、温かい会となりました。その他にも避難訓練や全校朝会など、全学年で活動することも徐々に増えてきました。これからも縦割り班活動などを通して、異学年同士が学び合う中で、お互いの存在を認め合うことを大切にしていきます。
 

四小だより

更新日:2025年05月01日 11:30:08