学校だより 12月号
適応力
校長 三宮 尚子
11月は、学校行事や地域の行事等が多くありました。ふと気が付けば、今年もあと1か月。紅葉していた木々の葉が落ち、日照時間がぐっと短くなってきました。
学習発表会には、多くの保護者、地域の皆様にお越しいただきまして、ありがとうございました。また運動会と同様、PTA・OYJ(おやじの会)の方々のご協力により、ライブ配信を行っていただきました。心より感謝申し上げます。一般鑑賞日では、インフルエンザ等の風邪症状で欠席者が急に増えた1学級のみ、学級閉鎖をいたしました。致し方ないとはいえ、苦渋の決断でした。
今から15年ほど前、私が小学5年生の担任だったときも、同じような経験がありました。その当時は学芸会で、ある場面では三人の子どもが出てきて台詞を言うのですが、そのうちの二人が当日欠席となり、一人が三人分の台詞を言うことになりました。急遽ではありましたが、見事に子どもたちが演じたことがあります。今回の学習発表会でも、欠席した子どもの代わりに台詞を言ったり、本番前に自ら楽器を変更して演奏したりする子もいました。発表前に、まずは今の状況がどうなっているのか把握し、その上で自分たちができることで打つ手を考え、臨機応変に対応していたことを教員から聞きました。子どもたち、教員の適応力の高さを改めて感じた一日でした。
11月中旬に、新たに本校の校庭側に「キンモクセイ」の苗1本と東側昇降口前に「キンシバイ」の苗5本を、植えました。緑豊かな環境に囲まれている本校ですが、さらに学校の草木で季節を感じてほしいと考えました。「キンモクセイ」はまだ1メートルほどですが、大きく育つと言われています。花の咲いている日数は短く、3~7日ほどで散ってしまいますが、数年後にはキンモクセイの甘い香りで、秋の訪れを感じてほしいと思います。花言葉は、「謙虚」「謙遜」などがあります。強い香りとは裏腹に、咲かせる花は小ぶりであることがつつましい印象で由来となっているようです。また「キンシバイ」は、昇降口を出入りするときに黄金色の花に目を向けてほしいという願いから植えました。こちらもまだ50センチほどの小さい苗ではありますが、耐寒性や耐暑性が強く、古くから観賞用として親しまれてきたものです。花言葉は「きらめき」「太陽の輝き」などです。キンシバイの鮮やかな花や梅雨の時期に咲く様子に由来しています。学校に来校される際は、ぜひ草木もお楽しみください。
更新日:2025年11月28日 13:00:00